「移籍の噂」特集　～冬のメルカートの主役は！？～ vol.2

サッカー専門のイタリア大手メディア「Calciomercato.com」から注目の選手を特集記事としてpick upする「移籍の噂」第2弾！
今回は所属クラブでなかなか結果を出せずに苦境の立場にある3選手が登場、どうやら加入時の移籍金が高額であることが他クラブへの移籍の障害になっているケースもあるようです・・・

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1、マノロ・ガッビアディーニ（ナポリ）

ナポリは昨シーズンのリーグ戦を3位で終えて、今シーズンのチャンピオンズリーグ グループステージへのストレートインを決めた5月下旬にエンポリからロレンツォ・トネッリを獲得した時のように、チャンピオンズリーグ グループステージ突破を決めた直後にジェノアのCFレオナルド・パヴォレッティをほぼ手中に収めた。ジェノアのイヴァン・ユリッチ監督は直近にインタビューでこの冬のパヴォレッティのナポリ移籍はほぼ既定路線であることを認めた。

となると今度はガッビアディーニの去就に視線は集まるだろう。ここにきてストークやサウサンプトンが彼の獲得に向けて交渉しているが、クラブはシーズン後半戦でCFの陣容がミリクとパヴォレッティで十分だという確信を持った上で放出したいようだ。彼は国外移籍も視野に入れた上でチームのプロジェクトをもとにして移籍先を選ぶだろうと代理人は述べている。

2、ステファン・ヨベティッチ（インテル）

ヨベティッチは2013年の夏にフィオレンティーナからマンチェスターシティへ移籍したが、度重なる怪我に悩まされて13-14シーズン以降はリーグ戦でたった14ゴールにとどまっている。昨シーズンの夏インテルへの買い取り義務付きのレンタル移籍した彼はセリエAの舞台で再び輝きを取り戻すと期待されていたが、そのインテルで構想外と苦境に立たされている。実際に第17節のサッスオーロ戦でも彼は依然としてベンチ外だった。

インテルはこの冬に彼を放出する意向だが、昨夏マンチェスターシティから彼を獲得する際に1500万ユーロを費やしており、彼の獲得を狙っているクラブがこれに近い移籍金を支払うことを嫌っているのだ。アウシリオSDはヨベティッチの市場価値を上げるために他クラブへのレンタル移籍を画策するだろう。そのレンタル先としてはフィオレンティーナや15-16シーズンの冬のメルカートで多くの取引をしたサンプドリアが候補に挙がっており、インテルのオーナーである蘇寧グループはライバルであるACミランにはレンタルさせたくないようだ。

おそらくヨベティッチ本人は古巣であるフィオレンティーナに復帰したいと考えているが、モハメド・サラ―の一件によって両クラブの関係は悪化している。2015年7月、まだフィオレンティーナとの契約下にあるモハメド・サラ―にインテルが無断で接触し、これが規律違反に当たるとしてフィオレンティーナが公式声明を出したことを皮切りに、両クラブの幹部による批判の応酬が繰り広げたのだ。この一件もあってインテルが彼の年俸の一部を負担した上でフィオレンティーナにレンタルで放出することは考えにくい。となると昨シーズンの冬にラノッキアやドドがレンタル移籍したように、ヨベティッチもサンプドリアへのレンタル移籍が濃厚だ。

3、ジョフレイ・コンドグビア（インテル）

ステファノ・ピオリがインテルの監督に就任した11月上旬以降、このフランス人は再び構想外の危機に立たされている。ここ2,3試合ではフェリペ・メロが出場機会を増やしており、完全にポジション争いで遅れをとっている状況だ。昨シーズンの冬のメルカートでボーンマスに買取オプション付きのレンタル移籍したファン・イトゥルベ（現ローマ）のように彼も国外クラブへのレンタル移籍する可能性が高い。

インテルは14-15シーズン終了後にコンドグビアを獲得するために約3000万ユーロを費やしたが、これとほぼ同額の移籍金をインテルに支払って獲得するクラブは見つからないので、買取オプションを付けて彼の市場価値を加入時の水準に戻すためのレンタル先を見つける必要がある。

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コンドグビアに関してはまだ具体的な移籍先が挙がっていないのでもう少し様子見といったところでしょうか。インテルの中盤3センターがまだ安定しているとは言えないので再びチャンスが訪れるかもしれません。

個人的に気になっているのはヨベティッチ。サンプドリアがもしルイス・ムリエルを放出するならば、後釜として彼を獲得する予感はします。ヴィオラ時代の彼を見ていたファンの中で「”ヨヨ”はもっとやれるはずだ」と思っている方もいるのでは（僕もそのうちの1人です）。

次回は今キャリアのピークにきている選手を取り上げます（12/26更新予定）、お楽しみに！！！