「移籍の噂」vol.11 ~逆転優勝へ向けたスパレッティの構想~

サッカーを専門に扱うイタリアの大手メディア「Calciomercato」から気になったニュースを拾って日本語訳する「移籍の噂」。逆転優勝を目指してスパレッティが描いている青写真とは!?


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 ・スパレッティはデパイの獲得を熱望、マノラスのユベントス移籍の噂は否定


12/12(月)のミラン戦で今後のスクデット争いを占う上で大きな勝利を掴んだローマ、チームを率いるスパレッティ監督は1月にマンチェスターユナイテッドからメンフィス・デバイの獲得を熱望している。昨夏鳴り物入りでPSVからユナイテッドに加入したデパイだったが、チームにフィットせず苦しんでいる。モウリーニョ監督のもとでほとんど出場機会を得られず、去就は不透明だ。

ただそのデパイを獲得する際にネックとなるのは高額な移籍金だ。ユナイテッドはデパイの獲得に3000万ユーロプラスボーナスという大金を費やしていることもあって、少なくとも2300~2400万ユーロで放出したいと考えているようだ。ローマは買い取りオプション付きレンタルでの獲得を希望しているが、ユナイテッドと移籍形態を巡って交渉する必要がある。

サラ―がアフリカネーションズカップで1月にチームを離れ、更にエルシャーラウィは今シーズン調子が今一つであるチーム事情を考慮すると、もしデパイが加入するとなれば大きな補強となる。


またローマは冬の移籍市場が開くまでに一部の主力選手との契約延長を行いたいようだ。

ストロートマンとの2021年までのボーナス付きの契約延長は合意間近だ。ラジャ・ナインゴランもクラブが契約延長を急ぎたい選手の1人であり、チェルシーが数か月に渡って彼の獲得に興味を示している。昨夏、ナインゴランは自身がローマ残留を望んでいたこともあって、チェルシーが提示した年俸700万ユーロという破格のオファーを蹴っている。クラブは彼と契約延長を行いたいが、少なくとも年俸500万ユーロというオファーを提示する必要があり、双方で合意に向けた話し合いが続いている。

またナインゴランと同様に、マノラスとの契約延長も急ぎたいと考えている。2014年の夏にユベントスのオファーを蹴ってローマに加入したがマノラスだが、依然としてユベントスは彼に興味を示しているようだ。

今夏にユベントスが契約解除金満額を支払ってピャニッチを引き抜いたケースを受けて、クラブはマノラスと契約延長する際に、国外のクラブへ移籍する場合のみ適用可能な契約解除条項を盛り込む意向だ。マノラスは300万ユーロの年俸を求めているが、現時点でクラブ側は250万ユーロの年俸でオファーを提示している。

クラブはこの3選手との契約延長交渉に対して相当自信を持っているようだ。


ローマはFFPの抵触を避ける必要があり、フロントにとってこの冬は財政面を考慮しながら補強戦略を練る必要がある。サラ―の代役としてここに挙げたデパイ以外にもPSGで出場機会を得られていないヘセ・ロドリゲスも候補に挙がっているが、いずれにしてもレンタルでの獲得が既定路線か。

また中盤2センターの層の薄さは少し気がかりなところだ。ストロートマンとデ・ロッシの控えの一番手がパレデスであることを考慮すると心許ないと思うロマニスタも多いだろう。チェルシーのセスク・ファブレガスが候補に挙がっているものの、コンテ監督が簡単に手放すとは到底思えない。


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