「移籍の噂」vol.9 ~PSGの抱える問題点が浮き彫りに~

サッカーを専門に扱うイタリアの大手メディア「Calciomercato」から気になったニュースを拾って日本語訳する「移籍の噂」。今回は少し志向を変えて過去のビッグディールの真相が書かれている記事を拾ってきました!


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 ・ディバラのPSGへの移籍話が破談に終わった理由とは?


2015年の夏に移籍金4000万ユーロでパレルモからユベントスへ移籍したパウロ ディバラ。実はPSGもユベントスと同様に彼の獲得に興味を示していたが、破談に終わっていたと12/9(金)にフランス大手スポーツ紙「レキップ」が報じている。

「レキップ」によると、PSGがまだ欧州の舞台で結果を残していなかったことを嫌って、この「La Joya(宝石、ディバラの愛称)」はPSGへの移籍を拒否したのだ。クリスティアーノ ロナウド、リオネル メッシ、ネイマール、ロベルト レヴァンドフスキ、ピエール=エメリク オーバメヤン、ケヴィン デブルイネ、ウスマン デンベレのようなスター選手はこれまで度々PSGへの移籍話が飛び交っていたが、実際に加入した選手はなぜか誰もいない。

資金力はあるものの、ユベントス、バルセロナ、レアルマドリードやバイエルン ミュンヘンのようなクラブと違ってPSGには過去の実績や伝統が無く、更にリーグアンではライバルクラブがひしめき合っていないので、欧州のワールドクラスの選手の大半はPSGよりも他クラブでプレーしたいと考えているようだ。


ここ10年間でオイルマネーや中国資本の参入によって移籍金が高騰し、年俸の高さを優先して移籍先を選択する選手が多くなったことは確かだ。近年では「資金力があればタイトルを取ることができる」と考えている経営陣やオーナーはいるだろう。

だがしかし、時代の流れに左右されずにタイトルを獲得し続ける地力のあるクラブこそ「真のビッグクラブ」ではないのだろうか。たとえサッカーの市場で資金面がクローズアップされる現代であっても。

10年前にカルチョポリによるセリエB降格という屈辱を味わったが、再び欧州のタイトルが手に届く位置までカムバックしたユベントス。パウロ ディバラ本人もユベントスで自らの実力を示して他クラブへステップアップしたいという考えはないはずだ、純粋にユベントスの一員としてタイトル獲得に貢献したいと心から思っているに違いない。


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